■読んだ本
「売上2億円の会社を10億円にする方法」(五十棲 剛史 著)
■今の状況(本のチョイスや感想のバイアスとなりうること)
こんな感じです。このブログについてもご覧ください。
- 起業に関われることにワクワク
- スタートアップへの転職によりこの先どうなるか見えない不安もあり
- 新会社のITインフラの準備も少しやり始めている
- 現職は有休消化中のため毎日がまったり
- 時間があるので色々インプットしたい欲求が非常に高まっている
- 経営、組織論、コミュニケーション、コーチングに関心あり
■感想
先日読んだ「理念経営2.0」より、内容が具体的でイメージしやすかったです。
とはいえ、ボクたちはまだ売り上げも立っていない会社なので、まずはキャッシュフローを生み出すための案件獲得とバックヤード業務の整備が急務です。
この本、2005年に出版されたものの新装版らしいです。現在でも読み続けられているということは、それだけ起業家がいるということ、悩んでいる経営者が多い、ということなのかなぁ、なんて思ったりします。
この本の内容は、ものすごく端的にいうと、「仕組み化」しないと会社・組織・事業は大きくできない、とボクは理解しました。そして、システムの運用設計や運用改善を支援していた経験からも「仕組み化」が重要であることには大いに同意できます。
一言で「仕組み化」ですが、やることは多岐に渡ります。まずは可視化、暗黙知を形式知にするためにマニュアルや文書にします。次に教育、引き継ぎや研修、OJTなど、実際にできるようにします。そして評価、どこまでできているのか、何がまだできていないのか、が分かるようにします。どの社員もできるようになるためのパッケージが「仕組み化」だとボクは認識しています。
エースが1.5人力だとして、同様のエースが現れることは非常に稀で、採用するのはさらに困難です。そのうえ、そのエースもいつ他に行ってしまうか分かりません。万が一そのエースが離脱しても大丈夫なようにしておくのが「仕組み化」なのだと思います。普通レベルの社員が0.5人力であれば3人、0.3人力であれば5人、以上の社員を集めればエースに頼らなくても大丈夫な計算になります。エースが残っていれば売り上げ倍増ってことです。
ただ、エースのスキルを「仕組み化」するのはそれなりに難しいのではと思います。エースの立場を守るために教えてくれない、エースにとっては当たり前のことなので「仕組み化」の手間を惜しむ、天才肌で感覚でやっているので「仕組み化」できない、などなどの理由が考えられます。まさに属人化、会社・組織・事業の存続におけるリスクです。
ボクは持続可能な会社・組織・事業でありたいと思うので、しばらく大変な状態が続くでしょうが、初めから「仕組み化」を意識してやっていくぞ!